食材の調理

無人島では様々な食料調達が可能である一方、危険な生物や食料にも注意しなくてはならない

  • 水分の多い食材は雑菌が繁殖しやすくて腐りやすい
  • 魚の場合、背ビレや内臓に毒のある魚に注意する
  • 肉や魚の場合、身に寄生虫がないか注意する
  • 中毒を避けるため、なるべく火を通しての調理する

寄生虫

アニサキス
生食注意、魚の内臓に多く寄生するが、内蔵以外の部位にも寄生することがある
特に魚の内蔵は生で食べないようにする
アニサキスの幼虫は加熱(60℃で数秒、70℃以上で瞬時)で死滅する
加熱で死滅した場合は食べても害がないので加熱調理をする

飯盒炊飯

基本的な飯盒は米も水も内蓋すりきり1杯で約2合
米を計量したら米を研いで飯盒本体の中へ投入
無洗米の場合、米とぎは不要
蓋で測れない場合などは、米1に対して水1.2くらいにする
飯盒の底や側面に洗剤や泥などでコーティングしておくと煤(すす)が落ちやすい

美味しい炊き方

  • 米を浸水させる(30分〜1時間)※暑い時は15分くらいでも平気
  • 火の上に直接飯盒を置き沸騰するまで待つ ※最初強火
  • 沸騰したら火からはなして火力の弱い所に移して約13分放置
  • 飯盒の天地をひっくり返して15分くらい蒸らす※寒い日は蒸らしすぎると冷めてしまうので熱の近くで蒸らす

※浸水と蒸らしで美味しくなる
※焦げたら匂いで分かるので火から下ろしてみる
※新品の飯盒は、焦げ付き防止のため、使う前に米のとぎ汁を30分ほど煮立たせ火を止めた後、飯盒が冷めきったらしっかりゆすぐとい

※飯盒がない時は空き缶や鍋、竹などで代用する

竹を使った飯盒

  • 竹は箸や器、串など様々な調理道具にも使えるが、竹筒を利用して米を炊くことも出来る
  • 炊飯に適した竹は、切られて間もない青竹(水分を多く含んでいるため火にかけても燃えにくい)
  • 青竹の場合、竹が水分を含んでいるので米と水の割合は1対1くらいでいい
  • 浸水と蒸らしが大事

地面に刺して炊く方法(縦置きタイプ)

  • 直径5〜10センチ、長さ30〜50センチくらいで一方の節が残るように切っておく
  • 竹の中に洗った米(無洗米可)と同量より少し多めの水を入れる
  • アルミホイルや他の竹を工夫して蓋を作って密閉する
  • 炎が直接当たらない焚き火の周りの地面に斜めに刺して立てかける
  • 20〜30分竹が熱くなる場所で炊いて、グツグツが止まったら、少し離して15分くらい蒸らす
  • 食べる時は竹を縦に割って器に利用する

火の上に直接かけて炊く方法(横置きタイプ)

  • 直径7〜10センチ、長さ30〜 50センチで節を2つ残した状態で切っておく
  • 米と水の投入口をあける(節の内側2〜3cmのところ両側にノコギリで深さ3〜4cmの切れ込みを入れる)
  • 切れ込みの端にナイフの刃を当て、ナイフの背を棒でたたいて割る(竹の繊維はまっすぐに伸びているので反対の切り込みまでまっすぐ割れる)取れた部分も蓋で使う
  • 中の薄皮や切りくずを洗い流す
  • 竹の中に洗った米(無洗米可)と同量の水を入れる
  • 火にかける時は熾火の状態でかける(炎が上がっていると竹に穴が開いてしまって失敗する)
  • 沸騰してきたら(湯気が出てきたら)弱火に移して15分程度
  • 更に火から下ろして15分程度蒸らす

大量に蒸気と汁が出続けるようなら火力が強すぎるので、火から離して火力を弱める

道具なしのサバイバル調理法

鍋や窯などの道具がなくても料理は作れる
枝や竹串等を使って焚き火で焼けばBBQである

美味しいBBQを作るコツは火をコントロールすることである
火が上がっている状態では周りだけ焦げてしまって、中は生という状況になってしまうので、火の火力が収まり、炎が上がらなくなり、薪全体を白い灰が覆った「おき火」状態になってから焼き始めると遠赤外線効果で美味しく焼くことができる

※火の状態(熾火)、火との距離(遠火)に気をつけて良く観察して焼く
※火力が強すぎたり、炎が上がっている状態では中身は生で、外は焦げてしまう

石を使った調理法

石焼き
焚き火の上に、薄く平たい石を置き石を温めた上で焼く
鉄板の代わりのように肉やパンなども焼ける

石窯
石を組んで中で中に空洞を作り、中で火を燃やしオーブンのように料理する
丸焼きやピザなど作れる

穴石窯
地面に穴を掘り、穴全体に小石を敷き詰めて中で焚き火をして温めてから、中の炭をかき出して食材を入れ、鉄板で蓋をしてかき出した炭を上に載せて石窯料理する

焼石調理

焚き火で焼いた石を、水や食材の入った鍋にぶち込んで沸騰させて調理する
ポトフやスープ、石焼桶鍋(火にかけれる鉄鍋がない場合など)も作れる

塩を作る

食べるときに塩味があると美味しく食べれるし、食料の保存、貯蔵するためにも塩は必要である

塩田
一番簡単に塩を作るには海水の水分を蒸発させることである
海岸近くの砂浜にビニールシート等を張れるほどの浅くて広い穴を掘り、小さなプールを作り、中に海水をためて蒸発を待つ
何回か繰り返せば採れる量も増えてくる

煮詰める
海水をひたすら煮詰めて塩にする
天気に左右されないで塩を簡単に作れるが大量の薪を使うので、かまどは必須である



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