無人島に漂流するとき何か一つだけ持っていけるかという問いに常に上位にいるナイフ。無人島では活躍すること間違いないのですが、使い方を間違えると大怪我に繋がります。

ナイフの種類

【シースナイフ】折りたたみができない固定刃で、木を切ったりするなどの堅牢性や刃渡りを必要とする用途に用いられます。

【フォールデイングナイフ】折りたたみが可能でコンパクトに携帯できるナイフ。その分シースナイフに比べ丈夫さには欠けますが、環境が整っているキャンプ場ではフォールディングナイフで十分!

【ツールナイフ】屋外で必要な機能を多様に兼ね備えています。キャンプでは、調理をはじめ焚き火用のフェザースティックを作ったり、炭や薪を割ったり、ロープを切る場面で活躍します。 

材質

・ステンレス
・チタン
・H-1鋼
・440ステンレス鋼
・青紙鋼
・カーボンスチール
・モリブデン鋼
・ラミネートVG10
・CPM-S30V鋼
などなど

無人島のような潮風や海水が多いところではチタン製やステンレス製の錆びにくい素材のナイフを選ぶようにしましょう。

メンテナンス

Local male farmer sharpening a knife with whetstone, conservative life style with real nature with motion blur.

アウトドアナイフに限らず、ナイフ全般に言えることだが、定期的に刃を研いであげる必要がある
ナイフの切れ味が悪いと、使い勝手が悪い上に、余計に力が入って危ないので怠らずしっかりと研ぐこと

砥石で研ぐことが基本ですが、無人島では砥石があるとは限らないので石やコンクリートを使って研ぐこともできる

ナイフを研ぐときにはナイフにあった、刃のエッジの角度を一定に保って研ぐことが重要である

刃を研ぐ時は、押すときに研ぎ、引くときは研がない

研ぎ終わったら専用オイルを塗るなどのケアも必要

魚をさばく

獲った獲物を美味しく食べれるように捌けるようになる

魚を絞める(頭の後ろ部分をナイフで刺す)
鱗を取る
肛門から顎の下まで切って内蔵を取り出す
腹の中を洗い、中に残った血を取り除く

3枚におろす
頭を落として頭部から中骨にそってナイフを入れ身を切り離す
次に骨のついた身も頭部から中骨にそって尾まで一気にナイフを入れる
これで上身2枚、中骨1枚の3枚おろしとなる

鳥をさばく

30分くらい、逆さに吊るしてから頭を落として、十分に血抜きする

羽をむしり取る
鳥全体をお湯にさっと漬けると抜きやすくなる
細かな毛は最後に炙って取り除く

背骨の真ん中あたりから肛門まで、半円状に切り取る
そこから手を入れ内蔵を取り出す
内蔵や余分な汚れを海水(水)でさっと洗う

関節に刃を入れながら捌く

うさぎを捌く

両足首を縛り逆さ吊りして、血を抜く為に首の血管を切り、十分に血抜きする
血が残っていると匂いが臭くなり、味が落ちるし、肉が腐りやすくなる

革を剥ぐ
四肢の足首周りを浅く切り、体の内側の皮だけを吊るした上から浅く切って剥がしていく
股の部分は臭いを出す腺があるので切り取っておく

ナイフの刃を手前にして指2本で皮を持ち上げるようにして切り下げる

体温が残っているうちに皮を剥いだほうが、簡単に皮を剥げる
首まで剥いだら頭部を切り取る

内蔵を取り出す
腹の筋肉部分を軽くつまみ、ナイフで内蔵を傷つけないように切っていく

腹から胸部まで、腹から肛門まで内蔵を傷つけないように、つまみ上げながら裂いていき内蔵を取り出す

内蔵を取り出したら肉を切り分ける
関節や筋肉、骨、筋などに沿って切り分けていく

野外での調理は調理環境が悪かったり、不衛生であることや、野生の動物や魚には寄生虫などがいるので必ず火を通して調理してから食べるようにする

ナイフの基本的な使い方

ナイフを人に渡す時は、面倒でも刃を畳むかケースに収め、柄を相手に向けて渡す

ナイフで切る
細い木や竹を切る時は、木や竹を持っている方の肘を体につけて固定すると切りやすい

ナイフで割る
ナタのように叩き切る方法もあるが、太い木を切る時は刃を入れてから背を木や石で叩く

  • ナイフで太い木を切るのは一苦労です。ナイフの刃を木に当てたまま、ナイフの背の部分を別の木で叩くことで、ノミのようにナイフを使うことができる
  • ロック機能がついていないフォールディングナイフの場合、叩いた拍子にナイフが閉じ、指を怪我する可能性があるので危険
  • ハードなサバイバル生活においては、フィクスドブレードナイフか、ロック機能付きのフォールディングナイフを利用する

ナイフで削る
鉛筆など細いものを削るときは、ナイフを持っている手の親指と鉛筆を持っている手の親指、両方をナイフの峰に当て、ナイフは固定し鉛筆の方を動かして削る

ナイフで丸いものを切る
切りたい場所に刃を当てて、コロコロ回して切れ目をつけてから折る

ナイフで穴をあける
板の場合は、最初に刃先を使って浅い溝を作り、それをガイドに刃先を回して穴を開ける
木や竹の場合は、穴を開ける場所に最初にV字の切れ込みを入れ、刃先を回して穴を開ける

斧・マチェット

太い木や薪を割ったり、立木を倒したり、枝を払ったりするには斧やマチェットが必要である


斧の刃の部分、斧身が重いので、自身の重さで薪を切るのではなく裂くように割っていくため、力がない方でも楽に薪割りができる

マチェット
マチェットとは比較的薄い刃ながら、長さが40センチ~80センチ程度と長い、鉈と刀を組み合わせたような刃物
山刀、蛮刀と呼ぶこともある
刃が長く、先端が身幅が広く作られているため、高い場所の枝を落としたり、勢いを付けて小枝を落としたりするのに適している

漂流物や身近なもので道具を作る

無人島に漂流することは少ないかもしれないが、いつ何時、災害が起きたり、困ることがあるかわからないので、身近なものを道具を作れるようになる

空き缶や缶詰の蓋でナイフやノコギリの代わりにする
缶切りで切った缶の蓋は、切り跡のギザギザを利用して、ノコギリのような使い方ができる
缶切り不要の缶詰の蓋は、石などで縁を研げばナイフのように使える

石を見ていると、そのままナイフや石ミノ、ハンマーや斧として使えそうなものがある
石を石で研いで切れ味を良くすることも出来る
石器時代には石を道具にしていたのだ

ガラスや空き瓶
無人島に多く流れ着いている硝子や空き瓶の割れたかけらは、そのままナイフに使えたり矢じりになるものもある

竹や木で生活道具を作る

切って、割って、削って様々な道具を作ってみる

コップ、皿、箸、トング、串、フォーク、スプーン、しゃもじ、縫い針、釣り針、爪楊枝、スコップ、竹槍、ナイフ、家、椅子、テーブル、ベッド等

工夫すればなんでも作れる

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